<ペンションの朝のテーブル>


オーストリアとの国境に近い山岳地帯、ドロミティ。山深い生活の中で古くから木工細工が発達し、木彫の人形を袋いっぱい詰めて、町に売りに行くのが唯一の収入元だったそうだ。
セルバという小さな集落に10日程滞在した。これはペンションの朝食用の食堂を描いたもの。連日の雨にたたられて外で描けずにいたところ、ペンションのおばさんに相談したら、どうぞ、と心良く描かせてくれた。
おばさんはクリスマスの予約の電話に追われていた。 一番のハイシーズンは年末年始なのだそうだ。今年の冬も常連客や2年も前からの予約でいっぱい。こんなところで雪降るクリスマスを過ごせたらどんなに素敵だろう、とうらやましくなった。